Facebook 2014年1月10日

台風18号直後に活躍した高島市災害ボランティアセンター活動聞き取り。「災害は混乱して当たり前」と腹をくくる、という経験談を伺う。

1月9日(木)。朝から高島市へ向かい、高島市社会福祉協議会を訪問。昨年9月の台風18号による市内の被災地域支援のため立ち上げられた高島市災害ボランティアセンターでの活動状況などをお聞きしました。

市社協の古川会長と井岡地域福祉課長からはセンター立ち上げ時の対応や運営上の課題を、また、実際にボランティアとして関わった市災害ボランティア活動連絡協議会の前川さん・山本さん、市青年会議所の吉見さんも来てくださり、当時の感想などを詳しくお話いただきました。

社協の井岡さんは、これまで全国各地の被災地での支援活動に関わってこられました。今回の被災状況を見て、その経験と全国にひろがる人的ネットワークを活かし、被災直後の9月17日にすぐにセンターを立ちあげ、ボランティアを広く募集し、被災された方への支援を開始したという。

災害直後の9月18日から10月末までで、のべ2862人のボランティアを受入れ、現場につなぎ、泥の除去作業などをしていただいたということ。

ポストイットでつくられた「スタッフ体制図」や、「車椅子のメンバーが受付している様子」、「東北ー新宮ー阿蘇を経由した資機材」など、リアルな状況報告をいただきました。この資機材は、次の災害までは高島で保存ということになるようです。

地元主体の運営を基本としながら、県内各社協との相互協定に基づく災害応援を要請するなど、県内外のネットワークを有機的に活用できたことが成果だとおっしゃっていました。常日頃のつながりが災害時にいかに大切であるか、よく分かりました。

最後に今回のセンターの対応を3点にまとめてくださいました。
①運営主体としてのミッションに基づく主体的な意思と行動が必要。
②災害は混乱して当たり前。混乱しない災害ボランティアセンターは無いと腹をくくる。
③マニュアル通りに事は進まない。先を読み、先手を打つための経験知も必要。

12月13日には「振り返りフォーラム」を開催しております。こうしたまとめができるのは冷静かつ自覚的に行動されていたからこそであり、県としてもこの経験則を大いに参考にし、他の市町への伝達や今後の施策にいかしていきたいと思います。

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