Facebook 2014年1月18日

近江八幡市下豊浦地区での「流域治水説明会」に臨む。安土川の現場も視察。

1月18日(土)。早朝から、近江八幡市下豊浦(しもといら)地区での流域治水説明会に臨む。

昨年の12月8日、当地域での説明会において、条例案の内容について、再度説明会が必要で知事が出て来るべし、ということで、その時に出されたご意見について直接お答えをし、少しでも「流域治水条例」についての疑問をやわらげていただけるよう、改めて説明の場を持たせてもらいました。

説明会の前に、安土山の麓の安土川の護岸がはらんでいる(ふくらんでいる)箇所があるということで、地元自治会長さんからの要望で現場をみせてもらいました。下豊浦地区の安藤自治会長さん達がご案内くだいました。

当該地域は、私自身、まさに中学生の時代から憧れていた、そしてかつて地元の奧田さんに手漕ぎ船でご案内いただいたこともある、あの安土城の百々橋の下流の場所でもあります。

かつての船着場や洗い場など、歴史的価値のある石垣が多く残っており、文化財指定もされています。現地では、昨年の台風18号の時の水位上昇の状況なども伺いました。今後、文化財政策と河川政策、連携して、住民の皆さんの不安を解消できるような方策を探ること、お約束しました。

流域治水の説明会では、本日お集まりいただいた方の約半数が今回初めてということで、私から、なぜ流域治水政策を進めようとしているのか、改めてお話した後、先の説明会で出された「干拓堤防の沈下対策」や「八日市新川の早期整備」などの意見に対して、県の考え方を丁寧に説明させてもらいました。

意見交換では、「水害は天災なのか人災なのか」といったかなり本質的な質問もいただきました。

「200年確率」というような最悪の事態は天災としか言いようがないこと、知事として行政的に、また司法の場で裁判があったら、瑕疵を問われるのはこの安土川の範囲であるなら10年確率の水害であること、しかし、知事として司法的に瑕疵を問われなくても、水害での死者をゼロにしたい、というのが今回の条例の意味であり、天災であっても、住民の命を守る政策を提案していること。これは全国47都道府県知事のなかでもはじめての覚悟ある条例であり、その覚悟について、その真意を理解いただきたい、と申し上げました。

今日までの2回の説明会を通じて、流域治水政策は「いかなる洪水にあってもあらゆる手段を講じてみんなで命を守る」仕組みであることを少しでもご理解いただけたら、と思います。

明日は、同じく近江八幡市の水茎地区での説明会を開催します。

大変寒い中、お集まりいただいた皆さんに感謝申し上げます

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