「ほっといたらあかんやん!」第11回大阪湾フォーラムで、基調講演と、ディスカッション参加。「生活者目線で大阪湾の再生をめざそう~人の眼、魚の眼~」として講演。
琵琶湖のイワトコナマズを模したかぶりものが準備されていて、まる一日、このかぶりものが気にいって、高校生と対談中も講演中もこのかぶりもの。
講演のポイントは、明治期の南郷洗堰が完成前は大阪湾からウナギが琵琶湖にあがっていたのは確か。その後、大正、昭和とウナギの川登りを阻止する開発をすすめ、そのとどめをさしたのが昭和39年に完成した天ケ瀬ダム。
もちろんそれぞれの河川施設の建設には、利水や治水という人間の都合が反映されていて全否定できるものではないが、せめてウナギやアユが、大阪湾から琵琶湖にまで到達できるような淀川にしていきたい、という願いを表明させてもらいました。
自然を取り戻すことは、人間の内面精神世界の健全性をとりもどすこと。「ハードウェア」「ソフトウェア」にプラスして、「ハートウェア」の重要性を強調させてもらいました。
淀川河口部で、大阪市漁協が大事に育て守ってきた「べっこうシジミ」のみそ汁と、瀬戸内海のイカナゴ佃煮を昼食時にいただき幸せな時間でした。
琵琶湖での住民活動のうごめきが大阪湾につながって、はじめて、魚の眼になって、健全な環境を取り戻すことができます。
次は、滋賀県のビワコミネット、マザーレイクフォーラムとつないでいきたいですね。
中西さんの、大阪湾のおじさんたちの「おっさんか?湾のメタボ健康診断」も秀逸でした!
琵琶湖はさしずめ、品格高いマザーレークおばさんの「メタボ脱出、マドンナ作戦」でしょうか?