Facebook 2015年3月20日

283名の9期卒業生、10名の大学院二期修了生。びわスポ大卒業式、3月19日。荒波の人世航路、卒業生のいざという時の「心の波止場」になります、と門出の挨拶で送り出しました。

昨年10月に学長に就任して半年。開学まる12年すぎて、スポーツ大学の教育の充実ぶりは見事です。「三大野外実習」(比良登山、雪上スキー、琵琶湖遠泳等)、「インターンシップ実習」、「卒業研究」はすべて必修です。また8割近くの学生がサッカー、野球、陸上競技などのクラブ活動に全力投入。

就職先は小中高の体育教員、消防士・警察などの「命を守る安全公務員」、スポーツ系団体や民間企業など、就職率ほぼ100%を達成しています。就任直後から就職先に聞き取り調査。卒業生の強みとして「体力、気力、持久力」そして「チームワークに参加できる力」と評価いただいております。

今日の式辞では、4年間の学びの経験に自信と誇りをもって人世の航海に漕ぎ出してください、時として迷い疲れたら、いつでも大学は「心の波止場」になります。遠慮なくかえっておいで、と呼びかけました。

今の日本、若い人たちが必ずしも生きやすい社会ではありません。その社会のヒズミや構造の問題を、個人的な努力不足と自己納得して、自らを攻め立てる傾向さえ見られます。大人の側、政治や行政の責任を個人や家族にだけ押し付けすぎる中で、大学ははもっともっと「知行合一」、知識と行動を結びつけ、より良い社会づくりに貢献する必要があります。

屈託なく卒業式で喜び合う学生を見ながら、「幸多かれ!」と祈りを込めました。

この裏で卒業できず、道半ばで大学を去った学生も多かったことも忘れてはいけません。

 

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