Facebook 2015年9月17日

安曇川高校の三年生、220名に「高島の魅力を皆で育てよう!」と講演をさせていただく。9月16日。1時間近く、皆さんとっても熱心に耳を傾けてくださり、質問にも答えていただきました。うれしいふれあいの場でした!(長いです)

滋賀県の魅力度が低い、と問題になっています。埼玉県生まれで50年前の中学校と高校の修学旅行で滋賀県・琵琶湖に魅せられてこの地に住みたいとあこがれ、琵琶湖研究者となり、地元知事をやらせてもらった私にとっては、こんなに魅力いっぱいの場所はありません。

住民自身が地元の魅力を知り、自ら語り、発信してこそ、地域のブランド力もあがる、というもの。この4月には日本遺産として、高島の海津・知内・針江・大溝・安曇川などの「水の祈りや暮らし、魚食文化」が指定されました。

特に高島市の湖畔集落の暮らしにほれ込んで40年前から湖と共存する生活文化を教えていただき、環境社会学の理論化をさせていただいた私としては、今の若い高島人に地元の魅力を自覚してほしいとかねてから考えていました。

そこで、地元の安曇川高校の藤支校長先生に申し込んで、安曇川高校の3年生に講演の時間をとってもらいました。

実は安曇川高校はこの4月にウェイトリフティング選手の大塚和くんや東山くんがびわスポ大学に入学してくれた、スポ大にとっても縁が深い高校でもあります。この3月まで校長をしておられた横木先生も今びわスポ大学の入試部で頑張ってくれておられます。

事前アンケートで「高島の好きなところ・きらいなところ」を尋ねました。「自然が多い・田舎」として琵琶湖や空や川やホタルなどをあげてくれた生徒さんが87名。ついで生活環境がいいという方が10名ほど。

逆に「きらいなところ」としては「交通不便」が57名。特に湖西線の風による運行不安定なところなどが気になっているようです。店が少ない・遊び場がないが40名。

ただ、今の高校生の親の世代や祖父母(私の)世代をみると、たぶん「自然が多い・田舎」というのはマイナスイメージが強かったのではないでしょうか。自然大好き・環境派・田舎派の私としては、安曇川高校の生徒さんのこの自然認識は、モノから心へ、という新たな時代の豊かさを象徴する未来への希望だと思いました。

生徒の半分ほどが大学へ進み、市外に出られると思われます。その生徒さんに、都会にいったん出て、そして改めて高島の田舎性を評価してもらえたら、そしてまた地元に戻ってもらえたら、それこそ本物と思います。

過去5年間で高島市には280名が京都や大阪から移住しておられます。決して捨てたものではない高島の魅力、そしてこのような「内発的な魅力発掘」こそ、「地域創生」と国をあげて問題提起をしている原点でもあります。

このような考え方、皆さんのそれぞれの地域の魅力発掘にもつながるのではないでしょうか?

 

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