Facebook 2016年3月22日

「びわこ成蹊スポーツ大学」255名の卒業生、8名の大学院修了生の卒業式を琵琶湖ホテルで挙行。今日の琵琶湖はとびきり美しく、大津南部から湖北の伊吹山まで見渡すことができました。3月22日。(また長いです:微笑)

2003年に比良山を背にした琵琶湖畔に開学したびわこ成蹊スポーツ大学。「体育」という、明治時代以降の伝統である、学校体育を中心に教育・研究をすすめてきた体育系大学の概念を離れ、今の時代が求める「するスポーツに加えて、見るスポーツ、支えるスポーツなど、幅広く新しいスポーツ文化を築く」ことを理念とし、今日は10期生の卒業生を送りだしました。これまでの卒業生は約2400人。

1昨年の10月に飯田稔前学長からバトンを受け取り学長に就任して1年半。その間に、私自身、卒業生が仕事をしている企業や学校、行政関係等を訪問し、本学学生の強味について聞いてきました。多くの人たちが口をそろえて「びわスポ大の卒業生は、体力、気力、持久力が高く、機転がきく」、あるいは、「組織の中で働くチームワークの力がそなわっている」などおほめの言葉をたくさん下さいました。このような強みを自覚して、自信をもって、厳しい世間を乗り切ってくださいと式辞で述べさせていただきました。

またこのような卒業生の強味はまさに、4年間に必修として教員・学生がともに力をいれてきた「野外スポーツ三大実習」(琵琶湖辺キャンプ、雪上実習、水辺実習)や「インターンシップ実習」そして「卒業研究」という4年間の学びの強さから育まれてきたのではないかと、優しくも厳しく指導くださった教員の先生方にもこの機会を活用してお礼申し上げました。

その上、サッカー部、野球部、陸上部、バレーボール、バスケットボールなど20を超えるクラブ活動での学びも大きいものです。今年は、女子水球で活躍してきた大学院生の森翼さん、学部生の梅田優子さん、女子柔道の治田千絵さん、また今年一部リーグに昇格した女子サッカー選手たちも卒業でした。学業成績優秀者や卒論優秀者に加えて、クラブ活動で活躍した皆さんにも学長賞を授与させてもらいました。

式辞の最後には、「これから社会に出て、職場、知人など、ますます多くの人と付き合ってゆかなければならず、いわば、荒波にこぎ出す人生です。時として、職場や周囲の人たちとのおりあいがうまくいかず苦しむこともあるかもしれません。そんな時こそ、皆さんを人生という航海に送り出した大学教職員としては、心おきなくいつでもどんな時でも頼りにできる“心の波止場”でありたいと思っております。皆さんとともに歩んだ教員や職員、すべてが、いざという時に頼ることができる“心の波止場”です。遠慮なく躊躇せずに、いつでもいらしてください」と結びました。

式典後の懇談会では、親ごさんなど保護者の方も参加くださり、にぎやかな、記念写真いっぱいの懇親の場となりました。多くの学生さんに交じって、女子水球の梅田さんのお母さま、女子サッカーの吉田さんのお母さまなどとも記念写真を撮らせていただきました。

私は、比叡平の自宅のお隣にお住まいだった「ぼかし染め」の手染め専門家、本郷さんに30年ほど前に制作いただい桜色のぼかし染めの自称「流水に里の家」を久しぶりに楽しませてもらいました。

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