Facebook 2016年7月5日

熱い熱い夏はすでにすぐそこに。参議院選挙とともに、話題が広がるリオ五輪。滋賀県出身のリオ五輪の代表選手は5人。ひとりは男子短距離走・100メートルの桐生祥秀さん(彦根市出身)、フェンシングの太田雄貴さん(大津市出身)、そして男子バドミントンの数野健太さんと早川賢一さん(大津市出身)、セーリングの伊勢田愛さん(高島市出身)。(また長いです:微笑)。

7月4日には、大津市内で開かれた男子バドミントンの数野さんと早川さんの、心温まる、力強い応援壮行会に参加。数野さんは10ケ月の息子さんと奥様同伴で参加。息子さんの「KAZUNO.JR」のTシャツが人気に!

バドミントンの日本代表9名のうち2名が滋賀県育ち。数野健太さんと早川賢一さんは大津市坂本育ちの幼なじみ。数野さんが一歳上。ふたりとも大津市の地元スポーツ少年団「坂本倶楽部」で競技をはじめ、坂本小学校、日吉中学校、比叡山高校、そして日本大学から日本ユニシスと同じ道をたどってきました。

ふたりともが子ども時代からの「夢」と語っていたオリンピック出場。今日の壮行会会場は、おふたりを育てたスポーツ少年団、坂本小学校、日吉中学校、比叡山高校の指導者や体育協会の関係者など仲間たちが大集合。子ども時代からの思い出を語りながら、オリンピック選手を育ててきた地域社会、小・中・高の先生たちや仲間の皆さんの熱い、温かい思いにあふれた壮行会でした。

早川さんの小学校時代の担任の先生は、「スポーツ万能の早川くんも、跳び箱が飛べなくて、みんなの前ですくんでいた。それでも最後、覚悟をきめてチャレンジ。その時の光景が目に浮かぶ。早川くんにも苦手があった!」と語って笑いを誘う。その先生は、リオ五輪本番の8月、自らリオまで応援に駆けつけるという。

比叡山高校で、監督をつとめ、お二人を育てた藤上良信・滋賀県バドミントン協会強化委員長は「早川さんはラケットさばきもうまく、相手の動きがみえる選手で将来はダブルスで生きていくと思ったので、あえてシングルスを鍛えた」と、指導者としての思いも存分に語ってくださいました。

実は「滋賀県のバドミントンがなぜ強いの?」と尋ねると多くの人が「藤上三兄弟の指導のおかげ」といいます。ご長男の藤波良英さん、三男の藤上良信さん。藤上家は旧中主町の僧職。今日は直接に同席となった良信さんにお話を伺い、いかにバドミントンの楽しさ、面白さを子どもたちに伝え、その幼い時代の思いを中学校、高校の選手生活に活かしていくか、という工夫と熱い思いを伺いました。

ただ、高校までは地元で育つが、大学になると県外に出てしまう。今日も、多くの方から、県内地元大学のびわこ成蹊スポ―ツ大学で、バドミントン選手の育成を担ってほしい、と要望を伺いました。そうなんです。2020年の東京オリパラから2024年の二巡目滋賀国体にむけて、滋賀県内で、どのように一貫して選手を育てるかは地元大学に課せられた使命でもあります。

ただ、一旦外に出ることで、外の世界がみえるからこそ、自ら内発的に育つプロセスでの学びも大切です。滋賀県にはかねてから「滋賀で育った若鮎は、外で育って大鮎になる」という信条(言い伝え?)があります。まさに滋賀で育ったおふたり。すでに今大鮎に育っていますが、今後さらにどんな大鮎に育っていただけるのか。地元スポーツ大学の学長としては、現役アスリート時代の人生に加えて、その後のセカンドキャリアも視野にいれて、「アスリートの人生の応援団」を考えていきたいです。

私は最後の質問コーナーで、あえてわかりやすい質問をしました。「お二人が滋賀県から外へ出て、海外遠征等に行って、そして滋賀県に帰った時に一番おいしい、懐かしと思う食べ物は?」と。数野さんは、「地元坂本の鶴喜そばです!」と迷わずこたええられました。早川さんは、「比叡山高校の同級生に坂本屋さんの跡取りさんがいて、やっぱり坂本屋のフナズシ!」とのこたえ。おふたりとも「しがふるさと大使」そのものですね!(微笑)。

数野さんの奥様と10ケ月の息子さんと記念写真。背中には、「KAZUNO JR.」のTシャツ。奥様も、東京女子体育大学でバドミントンをしておられ、選手同志で出会ったということ。アナウンサーとしてもご活躍という奥様。すてきなご家族。

早川さんのお母さまともお話ができました。「アスリートの子ども時代の育ち方」に興味のある私としてはすぐさまお母さまに質問。「早川さん、どういう子どもさんでした?特に小学校に入る前の時代?」と伺いました。お母さんは「活発な子だったけど特に変わったところはない」ということ。

ただ今の時代にはめずらしく4人兄弟の末っ子で、バドミントンをする兄、姉の影響の元で育ったようです。数野さんも、バドミントンを選んだのは兄、姉の影響、ということ。子どもの数が多く、家族・兄弟姉妹の間での日常的な影響力をもっともっと本気に研究する必要がありそうです。「アスリートの育て方、育ち方、これからの展望」とでもいう研究テーマが浮かびあがってきました。

また一方で、数野健太くんのお母さま、お父さまと40年来の地元坂本でのおつきあいがあったのは、私の後援会長で、水と文化研究会の活動を30年以上いっしょにやってきた小坂育子さん。今日は小坂さんとともに、壮行会に参加をさせていただきました。

また今日の壮行会の案内をつないでいただいたのは鈴木草麻生さんです。数野・早川両氏の16年先輩の比叡山高校卒業で、同志社大学から実業団にはいり、全日本代表選手の経歴とともに、指導者としては兵庫県での選手育成の中で、「ぐるぐるパンチ」方式を編み出し、子ども時代からのバドミントン選手育成に実績を残しておられます。

鈴木さんは、7月16日のびわスポ大のオープンキャンパスで、特別講義も計画してくださいました。関心のある方はご参加ください。

明日は、滋賀県からのリオ五輪参加の唯一の女性アスリート、伊勢田愛さんの壮行会が地元、高島市でひらかれます。まだ間に合います。関心のある方のご参加をお願いします

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