Facebook 2023年5月13日 「彦根総合スポーツ公園 平和堂HATOスタジアム」がようやくオープン式典参加&びわ湖音楽祭チケット販売広報その後「大戸川ダムと琵琶湖、淀川の治水を考える会」主催の講演会に参加

5月13日、彦根市で建設準備をしていた「彦根総合スポーツ公園 平和堂HATOスタジアム」がようやくオープンしました。2025年の『第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会』が開催され、そのメイン会場となります。1981年の「びわこ国体」から44年ぶりに開催される大会です。おもいおこしてみれば2011年に滋賀県として二回目の国体(スポ大)の誘致をきめ、2014年に主会場を彦根でと決めてから土地の確保、建設企画準備、そして建設へと多くの皆さんのお世話になりました。関係の皆さん、ありがとうございました。午後は竜谷大学での大戸川ダム問題勉強会でした。また長いです。5月13日。1800文字)。
完成した会場からは彦根城の天守閣を西側にはるかのぞむ事ができます。世界文化遺産の指定をめざす彦根城の歴史的景観を損なわせないように、ということでデザインにも工夫をこらしていただいたということです。収容可能人数は最大1万5000人で、陸上競技以外にも、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールの球技利用も可能です。式典には200名を超える関係者が出席し、三日月滋賀県知事の挨拶、ネーミングライツパートナーの株式会社平和堂の平松社長の挨拶などがありました。また近江高校の吹奏楽の江州音頭をアレンジした演奏等は、新しい会場にふさわしく元気いっぱいでした。多くの皆さんと記念写真を写しました。
平和堂がネーミングライツに協力していただき、彦根発祥の平和堂さんにとってもよろこばしいことでしょう。2年前に亡くなられた前社長の夏原平和(ひらかず)さんも草葉の陰で喜んでおられることでしょう。ウクライナ侵略がおさまらない今の世界事情のなかで、夏原さんの平和への願いが通じるような会場になってほしいです。なぜ平和さんだったのか、ご本人から直接に伺ったことがあります。満州でつらい兵役を送った父親の平次郎さんは、昭和19年に生まれた長男さんに平和への願いをこめて、「平和(ひらかず)」と名付け、当時の河瀬村(今の彦根市)役場で難色を示した担当を説得して届けを済ませたということでした。
式典後は、中沢啓子さんにご案内いただき、6月11日に彦根市文化プラザで開催予定の「第5回びわ湖音楽祭」のチケット販売広報で市内知り合いのところを回らせていただきました。
午後は、龍谷大学里山学研究センターの皆さんの協力で、「大戸川ダムと琵琶湖、淀川の治水を考える会」主催の講演会に参加しました。プログラムはまず私が「知事として直面した大戸川ダム問題のこれまでとこれから」として、そもそも大戸川ダムの建設必要性は、最初は京都、大阪の利水もふくめて多目的ダムとして昭和43年に計画された。その後、大戸川の滋賀県内の治水として必要と説明され、その後私が知事になると琵琶湖出口の瀬田川洗堰の全部閉鎖(全閉)を避けるためといわれ、今は下流の三川合流部、特に桂川の水害防除に必要といわれる。しかもその都度国土交通省は、それぞれの目的にあう水理学データを示し、水害予想額を膨大に提示し、京都府や大阪府の建設負担金をのませてきた、そのプロセスを歴史的に語りました。つまり水理学データは行政の目的にあわせて操作されてきたことを示しました。
中川晃成さんは、これまでの大戸川ダム建設必要性の議論にかかわった研究者のリストをあげ、学者としての誠意がどこに行ったのかと疑問を投げかけました。同時に、琵琶湖はもともと「溢れる湖」であり、このことから政策も考えなおすべきという問題提起は画期的でした。そもそも周辺河川から最大1万トン以上の洪水が流れ込み、出口は琵琶湖水位にもよるがせいぜい150トンから現在は800トン、これまで最大の水量流出と推測される明治29年の琵琶湖水位が4メートル近くあった時も1000トン。となると一日で1メートル近く水位があがる、それを前提に政策も考えるべきと指摘。
また5月8日に大戸川ダム建設予定地を視察した結果から、大戸川ダムの有効性について、あらたに大きな疑問をなげかけ「止まることを確信」と意見表明。そもそも桂川、宇治川、桂川の三川合流点で宇治川の重要性ばかりを強調していたが、これは意図的操作データと一貫して主張。流域面積は琵琶湖・宇治川流域が最大だが、洪水時流量は木津川が最大でついて桂川、琵琶湖・宇治川は最小。たとえば2013年9月の台風18号時には、木津川3900トン、桂川3500トン、宇治川1300トン。この時天ヶ瀬ダムが1100トンの緊急放流をしたが、それ以上に木津川、桂川の背水(バックウオーター)の影響が大きく桂川の久我橋近くまで背水影響があった。この久我橋の洪水を、2018年に三日月知事が大戸川ダムの必要性が高まったといっているが、全く的外れであると。
最後に今本さんが、これまでの持論を展開され、いかなる大雨でも被害を最小化できる非定量治水に、と訴えられました。同時に大戸川ダム建設予定地の見学で、非常時には最大1350トンを想定しているが、そもそも今の信楽町内の大戸川でこれだけの水量が流せるのか、非常時にも280トン一定量放流するというが、洗堰との連携操作がどうなっているのかなど疑問が一層高まったという表明をなさいました。
最後の総合討論では、そもそも琵琶湖のような偉大な存在に人格権を認められないか、という議論に展開。スペインの塩水ラグーン、マール・メノールは2022年9月下旬にヨーロッパで初めて、「人」として認められという。スペイン上院議員が賛成多数で決定した。マール・メノールは、生態学者が「崩壊寸前」とまで警告したほど長年にわたって汚染が進んでいた。環境保護を求め、50万人以上もの市民が署名を提出していたという。「自然の権利」の問題をいよいよ議論したい、ということで今後の勉強会のテーマとすることにしました。政治としても私は憲法に「環境権」を入れ込むことを議論したい、と述べました。
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