Facebook 2018年4月26日

「里山 琵琶湖水系を旅する」、今森光彦さんの写真展が大阪天満橋OMMビルで開催中!4月25日から5月14日まで!お近くにお越しの皆さん、お気軽にお立ち寄り下さい!4月28日(土)には特別講演会も開催されます。4月25日。

天満橋といえば、今の大川が淀川本流であった明治時代までの水上交通の中心地の八軒家浜船着き場のその場所です。今回の今森さんの写真展はまさに、琵琶湖の水が大阪につながる象徴的な場での展示会です。

コピー機のリコーさんが、イメージスクウェアとして昨年オープンした展示場。今森さんの今回の写真展は、上流の琵琶湖のイメージを、トンボやカエルなどの生き物の眼から、そこに暮らすおかずとり漁師等、人びとのの眼から、そして空から見る鳥瞰の眼から、複合的に表現した展示会です。

1980年代以降、「里山とは人が手をくわえた自然」という、日本独自のそして、琵琶湖ならではの自然観を埋め込んで表現活動をしてきた今森光彦さん。その一貫して変わらぬ表現活動に共感する多くの人たちが本日のオープニングイベントにお越し下さいました。

最初に挨拶の場をいただいた私は、「上流社会」の立場から、いかにこれまで滋賀県が、下流の大阪の人たちの飲み水や、まさに目の前に見える大川の水など、流れを確保するための努力をしてきたか、その一旦が、今森さんの写真のすみずみに現れていることを知ってほしい、と挨拶をしました。

今森さんと私が最初に出会ったのは今から30年前の1989年(平成元年)。私がまだ琵琶湖研究所員の頃、琵琶湖周辺の昆虫写真集を出版するための地図探しに研究所に来られた時でした。琵琶湖博物館時代にも共に議論をして、博物館の開館直後の企画展示では「里山」という珠玉の写真展を開催して下さいました。

それ以来、今森さんが求める「人がかかわる自然=里山=SATOYAMA」という発見を、環境社会学者として、欧米の自然観と異なる、人と自然が重なる自然認識研究をすすめてきた立場から、共感を育み、表明してきました。

今日、何よりもうれしかったのは、長男の元希くんが、本当に大きく成長して、お父さんの写真展に、まさに博物館の学芸員のような、すこし醒めたしかし熱い思いをもって参加しておられたことでした。もちろん奥さまの真弓さんも、いつものような笑顔いっぱいで、光彦さんの仕事にほれこんだ、同行の最愛の理解者として、お客さまをお迎えくださり、そのお姿は美しかったです。

本日の会合の一こま、それぞれにご了解をいただいた写真を掲載させていただきます。何よりも大阪近辺におこし皆さま、天満橋のOMMビルに足を運んでください!

 

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