Facebook 2021年09月23日 一年で命をおわる「年魚」の宿命

9月23日、お彼岸の琵琶湖畔。今朝の琵琶湖は相変わらず波がきつく、浜辺には産卵を終えたコアユの死体が累々と打ち寄せられている。一年で命をおわる「年魚」の宿命とはいえやはりさびしい。一匹、一匹どんな湖暮らしを経てきたのだろう。琵琶湖の餌は十分あったろうか。ちゃんと子孫を残せたろうか?頭の上のあの水上バイクの爆音は怖くなかったろうか。アユは音がわからないから無用な心配、といわれそうですが・・・・微笑。9月23日
少しうれしいニュースがあります。滋賀県では毎年この時期、水産試験場がアユの産卵調査結果を公表しています。9月13-16日の調査では、{親魚状況}が「非常に多い」が知内川と姉川、「多い」が石田川、「並」が安曇川北竜、塩津大川、芹川、犬上川、和邇川です。有効産卵数は石田川、知内川、姉川で、30個をこえており、平成23年から去年までと比較すると、今年は平成27年の79.3よりもかなり多く、136.2となっています。
平成29年、30年と大変な不作に苦しめられた琵琶湖漁師さんにとっては、来年はかなりの豊漁が期待されそうです。ただ、個体数が多くなりすぎると、全体として栄養不足になり成長が遅くなる、という恐れもあります。またはやくコロナ渦がおちつかないと、料亭などアユ需要も増えません。
この比良に引っ越しして7年目、一昨日夕方の浜辺での真っ黒な産卵情景は、やはりコアユ生息数が多いからかもしれません。来年のアユ漁に期待しましょう!
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