4月17日 コロナ感染の世界的拡大の中で

コロナ感染の世界的拡大の中で、私が常々気になっていたのがアフリカ諸国です。ジョンホプキンス大学が公表する世界地図をみると、アフリカも、スペインに近い北アフリカや、西アフリカ、南アフリカが発生地となっています。感染者数の合計は4月上旬に1万人を超えたということです。大半の国は医療水準が低く、治療に必要な機材も不足しています。(また長いです、すみません)

3月末にアフリカ、マラウイ湖辺チェンベ村で環境保全活動をしているジョン君から連絡がありました。「マラウイではまだコロナ感染者がでていないがいずれ来る。チェンベ村でも患者が出るかもしれない。水道もない、病院もないチェンベ村でコロナウイルスを防ぐために何としても石鹸がほしい。特に子どもや高齢者など経済的に厳しい人たちは石鹸を買うお金もない!」という訴え。

私自身は1995年の琵琶湖博物館学芸員の時代から毎年マラウイ湖辺にでかけ、湖と人びとの暮らしのかかわりについて環境社会学的調査をして、地元の若者が環境保全活動のリーダとなれるよう支援してきました。京都精華大学時代には毎年学生を伴っての調査演習も行いました。1995年に最初に出会った時、ジョン君はまだ7歳でしたが、すでに32歳になり、チェンベ村でツアーガイドをしながら、環境保全活動のリーダをしてくれています。

実はチェンベ村では石鹸は貴重品で、衣服の洗濯に使うだけで、石鹸での手洗いの習慣はほとんどありません。その上、食事はシマというトウモロコシ粉を炊いた主食を指でつまんでスープをつけて食べるという状態です。握手も大好き、密な関わりが大好きな社会です。コロナウイルスが入り込んだらひとたまりもありません。村中にひろがるでしょう。その上、医者にもなかなかかかれません。

そこで少しでも感染リスクが下がるよう、予防的な手段として「石鹸で手洗い運動」を広めたいというジョン君たちの提案。特に高齢者や経済的に貧しい母子家庭などのために、必要な石鹸やバケツを購入して各世帯へ配布をする。あわせて村内各所に手洗い場所をつくって、手洗いをしてもらう、という計画です。村の6人のチーフ,クリニックの医師やヘルスケアオフィサーの賛同も得られたとのことです。

そこで4月3日に佐藤さんと嘉田が現金を準備して、チェンベ村近くの町の銀行にお金をおくり、ジョン君たちがそのお金で、バケツや石鹸類を購入して村にもちこみました。メイルのやりとりができて、1990年代とは比べものにならないくらい連絡は素早く楽になりました。グローバル化のおかげですが、コロナウイルスもそれだけ早く広がるということ・・・・。

4月5日にはチェンベ村での石鹸配布活動がはじまりました。これまでのところ順調に進んでいるということで写真が届きました。感染の危険と手洗いの重要性を訴えるメッセージを3日間にわたって車に積んだスピーカーで村内に放送しました。村内各所に石鹸とバケツ、洗い桶を設置し、石鹸を用いた手洗いの講習を行っています。高齢者や弱者への石鹸の配布も進んでいます。

4月15日段階ですが、マラウイでの感染者が出てしまい16名となり、湖岸の近くの村でも感染者が出てしまっているということです。今週末からマラウイでもロックダウン(都市封鎖)が始まるということ。日銭かせぎが多い国で、その日の食べ物が入手できない人が増えることがとっても心配です。政府の支援もあてになりません。4月6日は読売新聞、4月16日には日本経済新聞で、アフリカでの感染のひろがりを懸念する記事をのせてもらっています。

国会内では4月上旬からアフリカに関心をもつ議員によびかけをはじめました。個人的な活動ではとうてい「焼け石に水」です。幸い、今閣議決定された補正予算の中には「緊急経済対策」の中に「感染拡大防止策」としてアジア、アフリカへの支援予算も840億円ほど計上されています。これらの予算は各種の国際団体を通じてアフリカの村まで届けられると思いますが、まずはマラウイ湖の予防活動の報告です。

まだまだこれからも「石鹸手洗い運動」はひろげていかないといけません。皆さんのご意見をお願いします。都合でクラウドファンディング?

 

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