Facebook 2019年12月24日 大津市で念願の中学校給食 「新東部学校給食共同調理場」が完成

大津市で念願の中学校給食がはじまります。そのための施設として「新東部学校給食共同調理場」が完成して竣工式が行われました。8年前の市長選挙で、女性の社会参画の社会的基盤として中学校給食の実現を約束した越直美市長のリーダーシップのもと、市議会関係や地元の皆さんのご協力で完成した施設です。最年少女性市長として子育てや女性参画に実績を残した越市長は来年1月末の任期をもって勇退される予定です。ご苦労さまでした。試食会での地元中学生との記念撮影では市長の笑顔が光っていました。(中学生の皆さんから写真のFBアップへの了解はいただきました)。12月24日。

文部科学省の資料によると、都道府県別の小中の完全給食実施率は関西圏域で特に低くなっています。なぜなのか?関西では「お弁当は母親の愛情」という意識が強いのか?そういえば関西地域は女性の有業率が低いです。私は埼玉県生まれなので昭和30年代から中学校も完全給食でした。しかし1979年に子どもたちの保育園入園をきっかけに大津市で子育てを始め、我が子が中学校にいく直前になって、中学校給食がないことを発見!

1980年代中頃、小学校5年生の長男に、①母親にお弁当をつくってもらう、②自分でお弁当をつくる、③充実した食堂がある私学にいく、という三択を示さざるを得ませんでした。長男は③を選んでくれ、当時滋賀県職員として琵琶湖博物館準備で四六時中仕事に追われていた私は大変助かりました。でも、私学は授業料も高い!どうにか公立中学校で給食がほしい、というのは我が家の念願でした。今、同じ大津市内で孫が6人。上の3人は、長男のお嫁さんが仕事をしながら日々お弁当づくり、本当にご苦労さまでした。次男の3人の孫はこれから中学校。給食の恩恵に浴すことができます。ありがたいことです。

今回完成した施設は、1日1万7千食の調理が可能で、全国2番目の規模といいます。規模が大きくなると、同一食材を大量に仕入れる必要性に迫られ、「地産地消」のような食材を選びにくくなります。特に滋賀県は野菜や果物の地域供給力が弱いのが課題です。今後、大規模給食でも「地産地消」の有機農産物や琵琶湖魚介類などの利用度が高まるよう、農水産業分野とも連携していく必要があります。滋賀県はこれまでの環境こだわり農業をいっそう進展させる計画で、安全な食材を給食にまわせるような政策をすすめていただけたら、と願います。

実は滋賀県内の給食で私自身が最も推奨しているのは、竜王町の「あったかご飯給食」です。地元農家が生産した有機米を、五升炊きの電気釜で炊いて、炊きたてを各教室に運んで児童・生徒に提供しています。知事現職時代に竜王町の給食を試食させていただきました。地元産の有機米に地元近江牛も使われ、今も印象に残るおいしい給食でした。一粒もご飯は残っていませんでした。

今、7人に1人の子どもが貧困状態にある日本の状況からして、子どもたちの心身の健康維持と食育教育のため、また女性の社会参画の側面支援としても、給食の充実は、税金をしっかりまわすべき政策分野と思います。お隣の韓国では、学校給食用の食材は基本的に安全度の高い有機農産物ということです。日本としては、国家としてもその方向を目指してほしいです。国会でも「食と農の議員連盟」で動き始めました。

長い文章におつきあい、ありがとうございました。

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